2020/04/01

中国の『本気』。それでもまだコロナは終わらない

普段は観光客であふれる観光地『バンド』/2月7日普段は観光客であふれる観光地『バンド』/2月7日

1月下旬、武漢が封鎖。同時に中国全土のすべてが止まった。

上海でも、医療、飲食以外あらゆる施設が閉鎖。街中の公園ですら立ち入り禁止になった。
春節連休にもかかわらず、観光地「バンド」に誰もいない。街から人が消えた。
春節後も学校は閉鎖。企業は強制休業。上海支局が入るビルも一時使用禁止になった。

機材を持ち帰り、在宅勤務に切り替えた。

日々変わる隔離対象者。
ある人は施設に連行された。ある家は玄関の扉に板が打ち付けられた。
支局スタッフも突然、家から出るなと告げられた。

マンション内の住民が発熱した、という理由だけで。住民の検査結果が出るまでの1週間、一歩も外に出ることが許されなかった(結果は陰性だった)。

徹底した対策から2か月。ようやく国内感染は収束した。
しかし、いまだ学校や、映画館などの屋内施設は閉じたまま。
街を歩く人でマスクをしていない人は一人もいない。
警戒を続ける理由を聞いた。

「武漢の惨劇を繰り返さない。心底怖い」

世界で最初にコロナの恐怖を肌で感じた中国人の心に刻まれている。
そこまでしても…。
今、海外からの「逆流感染」が増えだした。まだまだ終わりは見えない。

人権や法律の上に「党」が君臨するこの国のやり方が正しいとは思わない。
だが、コロナへの警戒にやりすぎはない、と中国にいて感じる。

上海支局 南出拓平

ABC WEBNEWS 2009年9月以前のサイト シャンゼリゼ通信